埼玉里親会

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2020年10月15日

未委託スキルアップ支援 第2回全体会

里親しっかりサポート事業 2020年10月15日開催
里親しっかりサポート事業(里サポ)の一環として、子どもを委託されたときの里親の対応力を育てるために、未委託の方を対象とした研修「全体会」を年に1~2回行っています。今号では初の試みとして里親支援専門相談員と男性支援員にも協力してもらった10月開催の全体会の様子をお知らせします。

参加の内訳
未委託参加者 オンライン36名 会場6名
里親支援専門相談員18名 男性支援員参加者7名
支援員(男性7名 女性17名)

第一部
講義~社会的養育の背景と愛着について~
講師:愛泉寮 島田恵満 里親支援専門相談員

抱っこなどのスキンシップなどを通して本能的に形成され育まれる愛着関係の不足+虐待(例えば肉体や心を死なせてしまうような暴力的な虐待、子ども自身が虐待と認識できないような性的虐待やネグレクトなど様々な虐待)によってトラウマが生じることで脳が深刻なダメージを受けてしまい、脳の中の感情をつかさどる部位の発達が不十分となってしまいます。そのため安定した愛着関係を作るためには多くの時間が必要となるので、養育者は根気よく意図的に子どもに伝わりやすい形で愛情や安心感を与え続けることが必要になります。
また、虐待と躾の二者間にはグレーゾーンが存在します。養育者なら誰でも「加害者」になり得る為、子どもの立場に立って対応を振り返り見直す(自己チェックを行うなど)ことも大事です。
愛着形成・成長発達には段階があります。飛ばして積み上げても崩れてしまうため焦らずにじっくりと一つ一つ積み上げ直していくイメージを持ち、子どもが今どの段階にいるのかを知ることで必要な対応が見えてきます。その子自身の良いところを沢山見つけつつ、同時に難しいことや課題と感じることは自分一人で抱え込まず周囲の人に相談しながら子どもと向きあって「その子のいることを無条件に喜ぶ」存在となることで、子どもが将来「こういう大人になりたい」というモデルになります。また、その子自身がより良い人生を生きることができるようになるでしょう。
完璧な子ども、養育者は存在しません。養育は謙虚に振り返りながら肩に力を入れすぎないように!

第二部
グループワーク
~資料に基づき自分の考えや行動をチェック~
*10人程度のグループになって課題に沿ってワーク!

「子どもへの暴力」とは何か。講義内容を踏まえつつ体罰を具体的にイメージすることで、躾と体罰を考えていきました。続いて、家事を「見える化」することで、夫婦の協力体制を具体的に築いていきました。また、各グループに1名男性支援員さんに入っていただきお話を伺いました。その中で参加者から特に「非常に良いお話だった」「感動した」との感想が寄せられた新井康夫さんのお話を掲載いたします。

「里父養育雑感」    新井康夫
二十七年前、里親認定を受けてから、三人の子供の養育と数多くの一時保護を行ってきました。その経験から感じたことをお話しします。

1.委託への心構え
里親・里母・里父の「里」から卒業してください。「両親となり、母親となり、父親となる」ことで新しい家族が生まれます。真の両親になる為のお二人の努力が大切です。

2.養育生活での父親の役割
子育ての役割分担は、お二人の実際の生活を通して見えてくるものだと思います。そのひとつに「母親の手が休まる時」を作ることです。私は、帰宅後のひと時に宿題を見て、一緒の夕食、お風呂、そして寝床で寝る迄の本読み、また休日は子供と一緒の時間を過ごしました。役割分担は各ご家庭の生活に合わせ、柔軟に対応することが大事だと思います。

3.養育でのキーワード
「あげないこと」「さげること」、私達は、大正生まれの両親に育てられました。その中には今で言う「虐待」に繋がるものもあったかもしれません。幸いなことに私は「手を上げられた」記憶はありません。虐待と躾の狭間にあるものは、「あげれば虐待に繋がり、さげれば躾となる」と考えました。つまり両親の心のコントロールが大切だと思います。その様な場面に出会った時、この二つの言葉を、思い出してみてください。

4.養育の最後は心の絆
養育に関する名言は数多くありますが、ある教育者の言葉を紹介します。乳児の時は、「肌を離さないで」幼児になったら「肌を離し、手を繋いで」更に「手を離したら、目を離さないで」そして「目を離し、心の絆を繋いで」。
最後に、子育てには様々な考え方が有ります。是非、皆さん自らの言葉を探しながら、充実した養育生活を過ごして下さい。

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