理事長ご挨拶

理事長挨拶

埼玉県里親会は、昭和29年(1954年)に設立され、65年間にわたり、埼玉県内で社会的養護の必要な子ども達のための活動を行っております。
当会は、埼玉県に住む里親子のために研修や会報『いとしご』の発行、地域ごとの里親会への支援、関東甲信越静研究協議会や、全国里親会が行う研修の派遣などを実施しております。

2017年に児童福祉法の一部を改正する法律が公布され、その理念に「全て児童は、児童の権利に関する条約の精神に則り、適切に養育されること」、即ち『子どもの権利条約』の理念、子どもが権利の主体であることが明示されました。翌年「新しい社会的養育ビジョン」が策定され、子どもの養育は、家庭養育優先の理念が規定されました。そして実親による養育が困難な場合、特別養子縁組による永続的解決(パーマネンシー保障)や、里親による養育を推進することが明確になりました。

社会的養護を必要とする子どもの養育のため、新たな里親の開拓、一人ひとりの里親の意識向上がますます求められる時代となった今、埼玉県里親会は、2018年度より埼玉県委託事業『里親しっかりサポート事業』を受託し、里親登録後の未委託スキルアップ支援、面会交流中の支援、子どもが委託された直後の支援を、先輩里親がピアサポートの形で行なっております。登録里親が子どもを受託する前から先輩の里親と繋がっていることで、安心につながり、受託後も先輩里親に相談することができる、里子の養育向上のためになくてはならない事業です。この事業を受託してから2年が経ち参加された皆さまには、大変ご好評をいただいております。

私ども埼玉県里親会は、今後も社会的養護を必要とする子ども達のために、様々な支援事業を行なって参ります。ホームページをご覧になられ里親に興味をお持ちの皆さまにおかれましては、是非、家庭養育が必要な子ども達のために里親を目指していただけると幸いです。また、企業団体の皆さまにおかれましては、ご協力ご支援いただけますようお願い申し上げます。

2021年04月
一般社団法人埼玉県里親会
理事長 保角 美代