関連機関紹介

豆記者探訪記 『"来た・見た・聞いた"見聞録』

今回は児童相談所です。 最近では児童虐待でよく名を聞くようになりましたが、児童相談所は里親制度とも密接な関係があります。 基本的に児童相談所は、児童に関連するさまざまな相談に応じる機関として、ケースワーカーや心理心理司などの専門の職員で構成される専門機関です。相談内容も、養育に欠ける子どもの相談や障害をもつ子の相談、非行のある子の相談とさまざまです。 里親に対する支援もそのひとつですが、里親になりたい人の相談や、子どもにもっともふさわしい里親を調整し、委託したり、あるいは里親からの養育上の相談を受けたりと、さまざまに関係しています。 里親への第一歩は児童相談所との関係から始まる、といっても過言ではありません。

レスパイト・ケアを希望する里親は実施施設や里親に預ける際、児童の生活状況や嗜好などの情報を提供します。そしてレスパイト・ケアが終わったときには実施施設や里親は、児童の観察記録をレスパイト・ケアを希望した里親と児童相談所に提出します。 なお、里親が受け入れ先となった場合は、里親賠償責任保険に加入できます。

精神的に疲れたので一時休みたい、気分転換に旅行に行きたい、親族に不幸があったなど、レスパイト・ケアを希望する場合は、担当の児童相談所に相談してみましょう。

埼玉県には6箇所の児童相談所がありますが、そのうちのひとつ中央児童相談所に豆記者拓君が行ってきました。

僕は、里家 拓。小学校5年生。 今日は、上尾市にある埼玉県中央児童相談所に来たんだ。 僕が里親さんちにきてから何度か来たことがある。もっと小さい頃にも来たらしいけど覚えていない。 お母さんやお父さん、そして僕のことを、児童相談所のいろいろな人たちが支えてくれているらしい。
普段そんなこと、ぜんぜん感じないけれどね。 この児童相談所には、里親委託等推進員という人がいるらしい。どんなことをしているのだろう?探ってきたよ!
(注)埼玉県では平成21年4月から、それまでの里親対応専門員(中央児童相談所に一人のみ)に代わり、全児童相談所に一名づつ配置しています。

里親委託等推進員さんってなあに?ぼく、はじめて聞いたな。

相談員

そうよね、聞き慣れない名前よね。これまでも里親相談員って呼んでもらっていたから、呼ぶ時は、なじみのある”相談員さん”でもよいと思うわ。お仕事の内容としては、これまでのような、拓くんのお父さん・お母さんのような委託里親さんからの相談も引き続き受けて、よりよい親子関係をつくるためのお手伝いもさせていただいているわ。それと、一人でも多くのこどもを、暖かい里親さんのおうちで養育してもらえるよう、里親さんの数を増やすための講座や研修をしたり、施設の先生方とかと、里親さんへの委託を向上させるための会議などを開いたりもしているのよ。

ぼくには担当のケースワーカーさんって人もいるよ。この間の夏の旅行で遊んだよ。その人に相談してはいけないの。

相談員

もちろん担当のケースワーカーさんに相談しても構わないのよ。ケースワーカーさんは、里親さんのほかにいろいろな相談を受け持っているの。拓くんの担当も、いつも駆け回っているわ。 でも、里親さんは24時間の子どもとの暮らしだから、すぐに聞いて欲しいということも当然あるわよね。だから、里親さんだけの相談員ということで、わたしがいるの。

じゃ、ぼくを担当してくれている相談所にも、相談員さんはいるんだよね。いつでも相談できるのかな?

相談員

そう、さいたま市児童相談所も含め、全ての相談所にいるのよ。ただ、毎日勤務しているわけではないから、相談できる時間に制約は少しあるけれど、がんばって里親さんのお手伝いをさせてもらうわ。

ぼくも、なにか相談したいことがあったら、相談員さんに相談しようっと。

※里親について、お知りになりたい方は、各児童相談所にお問合せください。